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効果的な語学学習の順番はこれだ!成功するための勉強法

目次

語学学習における順序の重要性

「語学学習」と一言で言っても、何から手を付けて良いか分からない、 といった方も多いのではないでしょうか。特に語学の、読む、聞く、書く、話すは別個のスキルだとも言われます。どこから手を付ければ、効率的に語学を習得できるのでしょうか。

まずはベースとなる文法や語彙力が重要であることは皆さん、納得されると思います。これ以外にも、学習の順序には気を付ける必要があります。例えば、リスニング力の下地を作るためにも、まずは以下のようなトレーニングが効果的です。

  • 学習初期での発音練習
    自分自身の発音が良くなるだけでなく、正しい発音はリスニング力の基礎にもなります。というのは、自分が発音できない音は脳が雑音として処理してしまうため、日本語にない外国語の音は特に練習が必要です。
  • 多読により文章の理解スピードを上げる
    リスニングができるようになるには、多読による文を素早く理解するトレーニングが重要です。というのは、読んで理解できるスピード以上の速さの音は当然、聞き取ることができないからです。

こういった順序を意識せずにリスニングの練習をしても、なかなか成果を出す事が出来ません。語学学習は、文法や単語といったベースを基礎として、その上に更に発音や理解スピード、運用力などのベースを積み上げながら少しづつ上達していくものです。逆に語学のあるべき順序を知ることで、効率的な学習ができるようになります。しかも、自分でも上達が実感できるので、楽しくなり、自然と語学学習のモチベーションも上がります。

語学学習の理論的な基本ステップ

語学学習の順序についての研究 ~ ヒッグス曲線

それでは、あるべき語学学習の順序についての体系的な研究についてご紹介します。

この順序について研究したのが、テオドール・ヒッグス(Theodore Higgs)です。彼はアメリカ国務省の外国語教育機関で研究を行い、語学レベル別にどんな学習に比重を置くべきかを、ヒッグス曲線で示しました。

(アメリカ国務省は、自国の外交官や諜報員のため、効率的な語学学習といった研究に、大規模な予算をかけてきているそうです。)

語学における学習の順序、ヒッグス曲線

このグラフは、語学レベル(横軸)が上がるにつれて、どのトレーニングに時間を割くべきかという比重(縦軸)を示しています。

  • 語彙力 – 黒線
    語彙力は語学力の土台となるので、学習初期にはとにかく、単語量を増やしていく必要があります。こちらはご想像の通りではないでしょうか。
  • 文法 – 青線
    文法はもちろん、初級レベルから取り組む必要がありますが、語学レベルが上がるほど、より難易度の高い文法を学ぶことになります。そのため、中級レベルで文法学習の比重が上がります。中級で必要な文法は具体的に英語でいうと、仮定法、分詞構文、倒置などでしょうか。これらの高度の文法事項によって、より細かなニュアンスが使い分けられるようになります。
  • 発音 – 赤線
    上記にも書いた通り、リスニング力向上のためにも発音には最初から取り組むべきです。正確な発音ができると、聞き取りが楽になっていきます。そのため、ヒッグス曲線でも発音練習は初級レベルから取り組むべき事が示されています。
  • 流暢さ – 黄線
    スピーキングは意外なことに中級レベル以降で、本格的なトレーニングを始めるべき、とここでは示されています。というのは、文法や単語の正しい運用が身に付く前に、会話練習をした場合、間違った表現でも何とか相手に通じることがあり、これが成功体験として身に付いてしまいます。これがその後、中級以降で伸び悩む原因となります。本格的な会話練習は、一通りの文法や基本的な単語を覚えたあたりから始めましょう。
  • 適切な言葉使い – 緑線
    最後の「適切な言葉使い」というのは、敬語などTPOに合わせて、適切な表現が使えるということです。これも本格的に取り組むのは、会話練習(流暢さ)と同様、中級以降からとなります。

如何でしょうか。語学学習の順序について、このような理論を知ることで、安心して学習に取り組めるのではないでしょうか。

語学学習の順序、各要素について解説!

単語は読んでわかるだけでなく、自分でも使えるように覚える!

上記のヒッグス曲線からも、語学における語彙力の重要性をご理解いただけたと思います。とにかく語学学習の初期から単語量は増やすしかないです。皆さんも単語学習に取り組まれていると思いますが、「見れば理解できるけど、自分では使えない単語ばかりが増えている」といったことはないでしょうか。

見てわかるだけでなく、自分でも書く・話す際に使える単語量を増やしていくのにもコツがあります。脳科学の見地からも、語学の読む、聞く、書く、話すのは、別個のスキルだと言われています。

  • 覚えた単語やフレーズを自分でも繰り返し、呟く
    ➡トレーニングをすることで、会話の中で咄嗟にその単語が口から出るようになります。
  • 自分の身の回りのテーマを題材に単語を使って、作文をする
    ➡自分の話題については脳が機敏に反応するので、単語が覚えられます。また、このような作文で使った単語は本当に使えるようになります。
  • 単語を前置詞など一緒に使う単語とセットで、フレーズごと覚える

詳しくはこちらの記事もご覧ください。

リスニングのためにも、発音トレーニングは早めに!

上記のヒッグス曲線でも示される通り、リスニングのためにも発音練習は早めに始めるべきです。特に日本語と英語などのヨーロッパ系言語では、発音が随分と異なっているため、日本人が英語やフランス語などを学習しようとする場合、発音やリスニングでハンデがあります。具体的に以下のような違いがあります。

  • 日本語では母音を強く発音するのに対し、ヨーロッパ系言語では子音が強い。また日本語にはない子音の音がある。
    ➡日本語にない音は、脳が雑音として認識してしまう。
  • 日本語の発音では文の抑揚があまりないが、ヨーロッパ系言語では抑揚が豊かである。
    ➡抑揚の弱い部分を脳が雑音として認識してしまう

発音にこのような違いがありますが、1つ1つの発音を練習する、あるいは、文の抑揚を真似て言ってみるといったトレーニングを続けていると、脳が必要な音あるいは情報として認識するようになり、リスニングができるようになります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

初級からの多読多聴の重要性

そして、基本的な単語や文法を学習したあたりから、多読多聴も意識して取り入れましょう。1960年代から始まった第二言語習得論という研究分野があります。この研究では語学学習における多読多聴の重要性が指摘されています。多読多聴の利点は以下の通りです。

  • 語彙、文法が記憶に定着する
    大量の文を読む、聞く中で、基本的な単語や文法、構文に何度も触れることで、学習した内容がしっかりと定着します。
  • 文を戻り読みせずに済むようになる
    外国語の文は日本語とは並びが違い、ヨーロッパ系言語では動詞が最後ではなく、文中にあります。そのため、入門から初級者がヨーロッパ系言語の文を読む場合に、主語の次に、文の後半の目的語や修飾語などを確認し、その後で文中の動詞を見て、といった戻り読みをしがちです。ですが、大量の文章を読むことで、この戻り読みではなく、文にある品詞をその順番のまま理解していけるようになります。文の理解スピードが上がり、リスニングもやり易くなります。
  • 外国語の自然な表現力が身に付く
    多読多聴によって、文脈の中で大量の言語表現に出会うことで、場面に応じた適切な運用力を体得できます。

多読多聴は、最初は絵本などから始めることになるかと思いますが、続けていくうちに、少しずつより難易度の高いものに挑戦できるようになります。何よりも、一つ一つの本に挑戦して、読破して意味内容がちゃんと理解できたという達成感が語学学習への更なるモチベーションに繋がります。

アウトプット(作文、会話)の始め方

ヒッグス曲線でも示されるように、会話などのアウトプットは中級レベルから本格的に始めるべきです。初級レベルから無理にアウトプットをしようとすると、間違った用法が記憶に定着してしまい、中級以降から伸び悩む原因となりがちです。

作文や会話などのアウトプットのトレーニングは、構文が正しく使えているか、自然な表現となっているか、に気を付けて取り組んでいただきたいです。

  • ネイティブの文章を真似て、自分のことに置き換えながら作文をする
  • ネイティブからのフィードバックが受けられる環境を作る

詳しくは以下の記事をご覧ください。

まとめ

語学学習には理論的な順序があります。特に日本の学校教育では、文法や単語、精読(短い文章を正確に訳す)が中心で、発音練習や多読多聴があまり取り入れられていないところが多いようです。発音練習や多読多聴も取り入れてみて下さい。

そして、語学学習では復習もしっかりとされることをお薦めします。学習すべき内容が膨大にあると思うと、焦って学習を前に前に進めることばかり考えがちで、意外と復習の方がおろそかになっていないでしょうか。(20代の頃の私がそうでした。)ですが、語学学習は前に進めていくよりも、復習の方が大事とも言われます。同じ内容を繰り返し見直すことによって、確実に記憶に定着させることも意識してみて下さい。

語学学習は長期の大事業になると思いますが、言語を通して新しい文化に触れられる充実した時間にもなるかと思います。皆さんの語学習得のプロセスが実りあるものでありますように!

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この記事を書いた人

脳科学や第二言語習得論の知見を元にした語学のコツを、主に発信しています。

◆英語:ビジネスレベル(シカゴ大学MBA)
◆ドイツ語:ビジネスレベル B2

ヨーロッパ型の文化的な語学スタイルに出会い、コツ(語学の理論)を意識することで、40代でも2年目でドイツ語B2に合格できました!

元々、理系で語学は苦手。でも、
◆ 語学を通して、可能性が広がること
◆ 語学が苦手だった私でもできたということ
◆ 語学の理論的コツがあること
を伝えたくて、発信しています。

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ヨーロッパ型のエンタメを通して学ぶスタイルに魅了されて、日本でもこちらのレッスンをご紹介しています。

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